『安藤岩野のこれからこうなる!』を読んだ

今週のお題「読書の秋」

 

安藤・岩野の「これからこうなる! 」 ─ゲームプロデューサーの仕事術─

安藤・岩野の「これからこうなる! 」 ─ゲームプロデューサーの仕事術─

 

 

2時間くらいで読める。かつて上司部下の関係だった二人の共著だが、それだけ近い関係で働いていても意見が異なることからわかるようにゲーム制作に明確な答えはない。お笑いをちょっと齧ってた自分としても面白い事ができる芸人(正確には本人の意図に関係なく面白いと評価される人)とその人を神輿担ぎできるマネージャーの能力は全然違うことを理解している。

ゲームでいうと面白さを作るゲームデザイナーと、金儲けをするプロデューサーとか事業責任者に当たるが、これらは完全に得意能力が違うのであべこべになると不幸でしかない。むしろ今ゲーム作っている人って本当に好き(好きなのでやることも調べることも全て快楽)でないとできない業の領域に突入していると思う。他方金儲け目的でゲーム作る人は絶対失敗するし辛いだけなので別の仕事した方がいいと思う。マジで。

というのを制作サイド寄りの意見中心のこの本を読んで思ったんですが、大前提僕らがしているのはお笑いでも、インディーゲーム制作でもなく、エンタメビジネスなので、エンタメサイド、ビジネスサイドの両方からアプローチする人がいて、お互いが手垢に塗れて騙しあいや不毛な喧嘩をすることなく、相思相愛で健全な牽制と補完関係が作れると楽しい事になりそうだな、という感想。その為には制作に関わる全ての人がお互いに自分をフルオープンにして、どんな人でどんなことを大事としていて、普段何をしていて、というのを理解が深まるように努めあって認め合って信頼し合いながらも仲間内すぎるノリになりすぎない距離感が大事そうって思った。