『セガvs任天堂』を読んだ

今週のお題「読書の秋」

 

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

 

 ゲーム業界で働く人にはお勧めできます。セガに関する本は数多くあるが、日本の見地に立って書かれたものが多い中で、翻訳版でもあるこの本はSEGA OF AMERICAサイドの見地で書かれているので、他の本では一行で片づけられていたような内容も詳しく書いてあって興味深いだけではなく、併せて読む事で行間から真実が読み解きやすくなってくる。カリンスキーさんのキャリアもエンタメをまっすぐに生きていてすごい。
日本と大きく違うなと思ったのはアメリカでのマーケティングの緊要さの共通認識と歴史と考え方。同じやり方が他国で通用するかどうかはあるけど、相当進んでいると思う。その中でUSの判断をGOできる日本の中山さんの先見性もすごい。いやーこの会社ホント歴史からの学びを生かすと凄い会社だと思う。。
本筋と関係ないけど使ってみたい言い回しがいくつか。「予算にグランドキャニオン並みのクソったれな大穴が開いているのに、バンドエイドでふさごうとするようなもんじゃないか!」「でかいことをやれ、無理なら帰って寝ろ。」