『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』を読んだ

今週のお題「読書の秋」

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3時間で読める。面白いのでおすすめ。決算の読み方がよくわからない人向けの読み方入門みたいな本。

元々柴田さんのnoteはちょいちょい読んででいて、のれんとか、減損の考え方が理解しやすかった。特に今は管理会計で日本型の会計からIFRSに変わっている会社が多いけど、なんで面倒なことをしてまで変えるのか、とか変えたらどういうメリットがあるのは正直理解していなかった。減損とかの考え方も変わるんやね。

金融に関しては専門的な学習をしたことがなかったけども金融リテラシーはずっと必要と言われているし、そもそも自分の損得にもかかわるので、深い知識とまではいかなくても、得か損かを理解できる方がいいと思う。

この本の面白いところは、ECとかフィンテックとかアプリ事業とかキャリアとかメディアの決算を横断比較しているとともに、アマゾンと楽天、ヤフーショッピングのビジネスモデルの違いとか、ゾゾタウンのつけ払いはどれくらいの効果があったのか、とか、ブラウザよりもアプリの方がなぜサービスとしていいのか、とか決算に書かれていない内容をどう読み解くか、であったり、時系列でみて行って、この会社は何がしたいのか、今後何をするのか、といった予測が立てやすくなることを具体例をもって紹介してくれてる点。

営業職の人にとってもクライアントが何を考えていて、何をしたいのかというのを決算のテキスト情報だけではなく数値を見ることで何に挑戦しているのか、何がうまくいって何がうまくいっていないのかというのを読み解けるので、いい。

事業サイド、開発職の人にとっても、好調な他社はどういったコスト構造と時間軸で事業を進めているのか、比較してどうなのか(あくまでも競合と比較してうちがマシだな、ではなくて、自社の至らないところを見つけてより自社をよくする観点が大事と思うが)という事がわかる。

コーポレートの人にとっても、自分は世の中と比較してバリューが多い方なのか少ない方なのか、といったことが読み解けるのでキャリアを考える上での参考になると思う。

結論として決算にはあらゆる会社が丸裸にされるので、読み方を知った上で読んだ方がいい。

あとどうでもいいですけどPCで感想を書いたら蛇足大量で長文になりがちですね。スマホでできる限り書くようにします。